前回の続きです。
daisgreatadventure.hatenablog.com
前回のエントリでも述べましたが、大学からは入学を1年Deferする権利をもらいました。なので僕には、2つの選択肢がありました。
①2020年秋から100%オンラインで日本で授業を受ける
②2021年9月から米国現地で授業を受ける
結論を言うと、
僕は、一刻も早く修士を取るべきだと判断し、①オンラインで日本から授業を受けることに決めました。
決定的な理由は二つあります。
一つ目の理由(一番大事)は、2021年の秋になってもCovid-19の問題が解決している(=アメリカに自由に留学に行けて、アメリカの経済が回復して、アメリカで向こう5年間程度働くことができる状況になっている)と全く思えなかったことです。Pandemic前を振り返ると、経済のアジアシフトが起きていました。Pandemicへの対応を比較すると経済の伸びているアジア諸国の方が欧米に比較してうまくいっております(感染者数・死者・経済への影響)そして、あえて付け加えるまでもない程の事態ではありますが、アメリカの現状はあまりにも悲惨です。
(参考Link:https://edition.cnn.com/interactive/2020/health/coronavirus-maps-and-cases/)
この要因に関しては専門家の方の分析を待ちたいところですが、僕自身の理解としては、①アメリカが世界に広げた民主主義と感染症対策の組み合わせの悪さ、②大統領のリーダーシップ欠如の2点が原因だと思っています。CNNを見ていると②に関しては毎日のように指摘していますが本質的には①の構造的な問題が大きいのではないかと感じます。残念ながら1点目に関してはすぐに変化するものではありません。
そして、世界中の人々が今待ち伸びていること(2021年にワクチンができること)は奇跡に近いことだと思います。そして、その可能性はおそらくとても低い(そもそも人類が撲滅した感染症は多くないのです)ことを考えると、2025年程度まではじりじりと感染症と闘いながら経済を回していくことが求められるでしょう。その時、その中心は間違いなく中国を中心としたアジアになるでしょう。
2つ目の理由は、Mid Careerの自分にとっては履歴書にならない1年間があまりにもったいないと思ったからです。僕自身の進みたい進路であるGlobal Healthの領域には引き続きドナーからのお金は流れ続けるでしょうが、拠出金の多くを占める欧米先進諸国の経済が停滞することを考えると予算は減り続けると想定されます。
(参考リンク:https://www.who.int/about/planning-finance-and-accountability/how-who-is-funded)
自身の進みたい業界の未来が暗いことを考えても、一刻も早く実務経験を積むことが必要です。そしてそのために修士号が必要なので、オンラインだとしてもさっさと取ってしまおうと思いました。
この決断には一ミリも悔いがありませんが、“あり得たかもしれない未来(アメリカの大学で広い芝生で同級生とだべったり、世界で超一流の先生達とのゼミ、DCにある国際機関でのインターン・就職・・・)”を手に入れられないことに未だ気持ち的には折り合いがついておりません。
(写真:https://chastity.com/qa/stay-strong-go-college-fall/)
長々と現状報告をしてしまいましたが、それでも、向こう1年日本で生活をすることがほぼ決定したので、その生活をいかに効率的・効果的にするか、そして短期的な目標(国際機関での就職)に繋げるかに向かってアクションを取り続けたいと思っています。