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小沢健二 東大900番講堂講義 オンラインアーカイヴを観て(聞いて?)

小沢健二の東大講義を聞きました。なんせ生まれて初めて買ったCDが小沢健二の『カローラIIに乗って』であり、初めて買ったアルバムが『LIFE』なんで生粋の小沢健二ファンなんです。ライブに関して。思いの外、というかほとんど曲の演奏はなくって、ほとんどが、彼の思想というか彼がこの20年間ほど考えていたことを、比較的学術的な内容に立脚して語っていた。僕自身は彼の紹介している論文が業界でどう位置付けられているものかは分らないというDisclaimerを書いておく。僕自身の専門とする公衆衛生・栄養学に関しては少しは読んでいるので、彼の説明していたNutritionalismへの批判、つまり栄養素を摂取することと、生の食材をWhole thingsとして食べることの、人体への影響の違いは確かだと思う。一方で、プラシーボに対する彼の見解は率直に、ん?と思った。30%程度の体調の良さを自己申告することに医療的な意味は内容な気がしたので。Anyway, 僕が彼のLive講義から受け取った物を書いておく。

・アナログとデジタルの情報量の差、リアルな体験の価値は無くならない(というか増しているように僕は感じる)

・西洋的な考え方“Devide and Conqure" と東洋的(非西洋的)な"Wholeness/ Oneness"の違い。娘を西洋的な環境で育てたとしたら、彼女に東洋的な考え方は身につくのだろうか。

・“作成された古さ“iPhoneを定期的に買い直すこと、人為的な古さというマーケティング施策に踊らされてはいないか。

・少数のエリートによって、多数の愚か者を統治するという、これまた西洋哲学的な考え方について。現在の世の中が西洋思想によって統治されている以上、この考え方を理解することは極めて重要である。プラトン哲学など、本を読もう。

・デジタルアナログの話とかぶるが、画面で表示される色のあまりの少なさに衝撃を受けた。知らず知らずのうちに、5感を鈍らされていた。VRで目と耳だけをカバーしているという話も極めて示唆に富んでいると思った。僕らの五感、特に、匂い・食感・タッチによってもたらされる、雰囲気みたいなものってめちゃくちゃ重要である。改めて、家族で色々なところを訪れ、カメラで写真を撮りつつ、取らない時間を大事にしようと思った。

・また最近改めてデジタルデトックスの重要性を感じていたんだが、定期的に自然の中に携帯をオフにしていき、自身の野生的なというか自然的な感覚を研ぎ澄ます(というか鈍らさない)ことをしたいと思った。総じて、1万円近く払ってでも、オンラインで聞く価値のある