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Business Ethicsの授業を受けて

MBAは外の人からは、利益絶対主義・キャリアラダーを上ることが最高、のように思われることがある。しかし、このような批判に対してMBAでは必修科目にて、Business Ethicsという授業を設けている。授業では実際の企業のケース等を用いながら、どのように意思決定をすべきかを学んでいる。

 

このBusiness Ethicsの最後の授業で一つ非常に心に刺さることがあった。何かというと、エンロンのTopの方のキャリアとインタビューを見ながら、自分ならどうするか?という質問をオープンに話し合うのだ。クラスの全員が、自分は彼らのようなことはしないと笑っていた。

 

本当にそうだろうか?

 

結果だけを見るならば、100億以上ものお金を溶かすことは誰もしないのはわかる。しかし、自分がエンロンを顧客にした会計士だったらどうだろう?50Million USD以上の顧客の不正を本当に正すことはできるだろうか?もし不正を指摘したらもう会計士として業界で生きていく道はないかもしれないのだ?

 

疑問点1. 

キャリアラダーを登ることは正しいことだとするなら、その目的のために、少しの良心を犠牲にしてしまってもいいと思えることは自然なのではないか?ことに、我々のようにMBAに来ている人々は小さなころから優秀といわれていることも多く、競争に負けることも我慢がならない人々の集まりなのだ。

 

疑問点2. 

僕は、「自分自身が倫理的に間違っていると思うことはしない。だが、そのために自分の将来をふいにするだろうか??僕だったら静かに会社を辞めるだけなのでは??」と考えた。

その授業の後に、非常に似たことが起こった。各グループごとにプレゼンテーションを学生が採点するのだが、あるチームの友人が僕に談合を持ち込んできた。つまり、彼のチームに最高点を付ければ僕のチームにも最高点を付けるというわけだ。ぼくは、「僕はすでに採点してしまったのでできない」という言い方をした。これはまさに自身のメンタルモデルが現れていると気づいた。

自分は正しいことをするが、他人(友人)の不正は正さないのだ。。。思えば中学生の時も同じ理由で罰せられたことがある。ぼくは、友人の不正に対しても声を上げるべきなのではないか???