Global Healthの世界で働く経営コンサルタント

Global Healthの世界で活躍する

2022年正月の簡単な振り返り(R.I.P 大学時代の大切な友達)

元旦・三が日はシアトルの友人家族と過ごしました。浪人生の頃から一緒にライブに行っている年上の友人が、年末年始一人で東海岸にいたら寂しかろうという事で家に招いてくれたのでした。とても楽しかったし、特に海外での子育てについて考えることが多かったです。子供の日本語教育や、日本文化教育等。考えをまとめたいのですが、本日は、三が日以降の生活について。

 

東海岸に戻ってきたから、2週間ほど寝込んでいました。そして、がんの友人にお手紙を書き、散髪をしてやっとスッキリ眠れた翌日。目覚ましが鳴る1時間以上前に目が覚め、胸騒ぎがしました。携帯を見るとLINEに100件以上の連絡が来ており、彼の死を覚悟しました。

 

友人とは2021年9月に最後に日本で会った後、同年12月にも二人でZOOMで最期の会話をしたので、遅かれ早かれお別れの時が来るだろうという事はわかっておりました。それでも、辛くて涙が止まりませんでした。友人たちのLINEを見ながら泣き、起きている友人には個別に電話をして泣き、ご飯を食べる気もせず夜はビールを飲みながら泣きました。末期がんで抗がん剤も効かなくなり、腹水が溜まるようになっていたと聞いていたので年末からずっと覚悟をしていた、その時が来てしまったことが辛い。。

 

もう、みんなで居酒屋でバカ話をすることも、お勧めの音楽や小説をオススメしあうことも、一緒に温泉旅行することもできない。

 

彼がいなければ、僕の人生ベスト3に入る位大好きな小説『月と六ペンス』を読むこともなかった。ストリックランドの生き方を知らなかったら、僕はインドに行っていただろうか?インドに行かなければ、今東海岸で公衆衛生を学ぶこともなかっただろう。そしてインドで出会った友人に紹介してもらった妻と出会うこともなく、今も独身貴族だったかもしれない。

 

就職一年目、仕事が出来なさ過ぎて毎日夜中まで残業をしていた。ある日、タクシー帰りの24時過ぎ、何の気なしに友人に電話をして教えてもらった、不可思議/wonderboyの"Peliccule"。

www.youtube.com

 

このPVにどれだけ俺は救われてきただろうか。命を燃やして生きる、10文字にも満たないこの考え方を全身で体現している不可思議/wonderboyに辛い時いつだって勇気をもらっていた。今もだ。どうしようもない気持ちになった時、この曲を聞き、甦ってきた。

友人がいなければ、この曲に出会うこともなかった。後年この曲を伝えたシアトルの友人とも、ポエトリーリーディング・ラップ好きとして、海外に住みながらも交流を続けることも少なかったかもしれない。

 

余談だが、この不可思議/wonderboyのライブ仲間たちのanswer song も最高なので見てみてください。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

(亡くなる前に日本で彼と会った話。会っておいて良かった)

daisgreatadventure.hatenablog.com

 

共に愛した『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』、敬愛するブチャラティさんのセリフで彼を送りたい。

アリーヴェデルチ!!(さよならだ)