前職の後輩から相談したいことがあると誘われたのでランチをした。
mailでもらっていた内容から、どうも転職をしたいようであった。大好きなカレー屋(上野デリー)にて待ち合わせをして二人でカシミールカレーを食べた。相変わらず美味しい。いつもカシミールを食べるので次回は別のものを食べることにする。
後輩と話していると、とにかく会社がだめだと。組織がだめだという。中身を聞くと、上が詰まっているのがだめだと言う。そして自分以外の人間の多くは会社が好きで楽しそうに働いているが自分は楽しくないと。P&Gのようなピラミッド型で結果が全ての会社に入れば良かったと言う。
ご飯を食べてからスターバックスに移動してひたすら話をした。
よくよく聞いてみると、彼が本当に不満を持っているのは「上司が能力がないこと、それによって自分が提案する大きな仕事を任されないこと。それをチームの他の人に言っても受け入れられないこと」だそうだ。
僕は、彼から「本物でありたい、成長したい」というニーズ(NVC的に言うと)を感じた。そしてそれを周りの人が分かってくれないことに大きな不満を感じていると。
彼に率直にフィードバックをすると、その通りで自分はもっと成長したいのに会社のせいでそれが阻害されていると感じているらしい。そして、実は会社が好きだし客観的に見ても良い会社だと思っていることを認識したそうだ。
僕としては、彼がやめようがやめなかろうがどうでも良いが、少なくとも自分のニーズを理解してそれを周りに伝えられるようになればもっと幸せになれるよなあという思いだったので、話せてよかった。
彼と話をして感じたのは2点。
1.自分のニーズを理解することの重要性
彼を含め多くの人が、自分のニーズに無自覚だと思う。「本当は〜が欲しい」ということを理解せずに、なにか自分がイライラしていたり不満があると、人はどうしても原因を回りに求めてしまう。だけど、自分のニーズを自覚することが出来ると、ではどうすることが良いのかと考えることが出来るようになる。本当にこのNVCの考え方は多くの人に伝えたいものだ。
2.困った時に相談できる窓口を複数確保することの重要性
彼は今回の悩みを既に社内の複数の人に話をしていた。でも解決はしていなかった。やはり悩みは複数の信頼できる人に話すことで解決の糸口を探すことが出来る。僕も常に複数の視点としてのメンターを持っておこう。
(2017年5月追記:この後輩とはこの後疎遠になった。久し振りに連絡をしたら、「今更なんだよ」と言われ、特に何も言えなくなってしまったのだ。今思い出しても少し悲しい。NVC入門書は下記参考)
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