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第一志望P&Gに落ちた!!

半年以上放置していたブログを書きます。

なぜなら、悲しいことがあったから!

 

先日P&Gのマーケティング部門でインターンをしてきました。

というか、このインターンていうのが最終選考なんですよ。

今までに

抽選→性格診断→エントリーシート→グループディスカッション→グループディスカッション→面接2時間(うち時間は英語面接)

という選考を受けて最終として3日間のインターン(職務体験)に行き、

合否が決まるというものでした。

 

正直、ここまで残ったらまあ普通に受かるだろと調子に乗っていたのですが、

余裕で落ちました。6人参加していて4人合格(つまり内定)していたので、

落ちることの方が難しいはずなのに。

落ちたのがちょうど一週間前なので、それなりに心に余裕ができたので、

振り返りとして書いておきます。

ただし、会社との契約で書いてはいけないことが多いので、

内容には触れずに自分の反省点を大ざっぱに書きます。

 

1.インターンて何やるの?

 

3人1チームで2つのチームに分かれ、2日間ある商品の成長戦略を考えます。

ちなみに僕の時はまったく興味がわかない商品でした。(落ちた原因の1つ)

そして、2日目の最後にえらい人にその内容をプレゼンをします。

まあグループディスカッションを2日かけてやる、位の感じですね。

1日目、2日目の夜にチーム担当の社員からチームと個人に対して

ありがたいフィードバックをいただけます。

このフィードバックが本当に的を射ていて素晴らしいです。

 

3日目はひたすら社員と会いまくります。

正直疲れます。

 

2.インターンで何見てるの?

 

これは僕の想像ですが、

はっきり言ってプレゼンの内容自体はほとんど見られていないと思います。

それより、いかに自分のキャラ・強みを活かして話し合いに貢献するかを見られていると思います。

大体たった2日で出した結論なんて内容的にたいしたことないですからね。

また、グループでの話し合い中に社員の方は同じ部屋にいるけど

全然関係の無い仕事をしているっぽいので、あんまちゃんと見ていないのかと思いきや、

むちゃくちゃ見てます。

というか実は仕事してねーんじゃねえのとすら思います。

 

 

3.何で落ちたの?

 

理由は山ほど考えられるのですが、まあ一言で言うと、

美味しい役割をゲットできなかったから。

もっと正確に言うと、似たキャラクターの同僚に負けたからだと思います。

グループディスカッション(というか話し合い)ってだいたい、

 

全体をリードする役割の人(いわゆるリーダー)

アイディアを出す人(アイディアマン)

的確にブレーキを踏む人(参謀)

 

という3種類の人がいると上手くいくと思うのですが、

今回の僕のチームは、

同僚1(リーダーかつアイディアマン)

同僚2(アイディアマンかつ参謀)

おれ(リーダーかつアイディアマン)

 

という編成で、確実に同僚1と被ってました。

しかもこの同僚1の武器は、凄まじい押し・我の強さプラス論理性で、

僕の武器は、和やかキャラとノリっていうあんばい。

この段階においてはもはや和やかとかノリとかまったく必要なし。

圧倒的に僕の武器は威力を失っていました。

なので、同僚1に普段自分の得意な全体をリードする役割を取られて

僕は右往左往していただけでした。

本来であれば、初日の段階でこれに気づき別の強みを打ち出し、

チームに対して貢献する必要があったのですが、それも出来ず

ただ漫然としていました。

それはきっとどっかで、まあでも受かるでしょみたいな甘えた考えがあったからかなと

思います。

ちなみに、後日聞いたところ同僚2は普段は結構、全体をリードする人らしいんだけど、

今回は同僚1を見て、参謀っぽさを強く打ち出したそうです。

賢い!こういう人が受かるんだなと言う典型でした。

また、僕のもう一つのキャラであるアイディアマンも全然だめでした。

なぜなら、全くアイディアがわかなかったからw

それはおそらく、商品・客に対してあまりにも興味がわかなかったからだと思う。

 

4.感想

 

P&Gっていう会社は僕が就活を始めた6月からずっと第一志望にしていた会社です。

会社の理念にも惚れていたし、人にも惚れていた。

それに、この会社には行って得られるものにも惚れていた。

この会社のマーケティングに入って、マーケティング能力+英語+P&G所属経験

を箔にして、最終的には海外のサッカーチームのマーケティングをしたいなと思っていました。

要は最終目標はスポーツマーケティングをしたいってことなんですが。

 

なので、落ちたときは本当に目の前が真っ暗になって、居酒屋のガラス扉に頭を強打しました。(電話をもらったときに大学の友人とかと飲んでいた)

ただ、インターン中も話し合い中もずっと、あーこれはおれ落ちるな

って思っていたので、驚きはありませんでしたが。

何でかっつーとやっぱり、全然おれ話し合いに貢献してないやんって思ってたから。

何で貢献できなかったかというと、一番重要なポイントとしては、

どうしても商品やその商品を買う消費者に興味が持てなかったから。

詳しく書けないのがもどかしいんだけど、今回のターゲットの人たちに対して、

僕はこういう考えでものを買う人ってちょっと頭があれなんじゃないのとか考えてて、

全く共感出来なかったわけですよ。

つまり、おれは自分の好きなものや理解できる消費者に対しては、

ばんばん意見を言えるんだけど、そうじゃない時には役にたたないってこと。

ただチームのメンバーはこれがひょっとしたら興味が無くても

意見を出せていたので、単におれが負けているだけかも知れないんだが。

 

で、落ちたことに対してめちゃくちゃショックはあるんだけど

必然的に落ちた気もしています。

同僚と比べて圧倒的に内定を獲ることへの熱意とか、商品の戦略を考えた時間も少なかったから。

 

5.落ちてから今まで

 

ひたすら飲んでました。

はっきり言って落ちてから飲んでない日はありません。

飲みに付き合ってくれている大学・高校・塾・バイト時代の友人には

本当に感謝です。

一人一人慰め方が違うのもキャラの違いがわかって面白いです。

 

5.これから

 

今後どんな企業を受けようかなあとずっと考えています。

まあ当面はマーケティングをやらせてくれる企業かなと考えているんだけど、

今回のインターンでひょっとしておれマーケティング向いてないんじゃねって思ったことがやや不安です。

外銀も受けてますが、あれほど長時間働くって言うことに対して

やっぱあほらしい気もするので志望度は低いです。

また他社の選考なんかが進んだら書くかも。

とりあえず今回のインターンでは

失ったもの・内定

得たもの・己の甘さへの気づき、ありがちだが友人の大切さを再確認

なかんじだったので、次はもっと戦略的に行きます。

 

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方 日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた
 

 

(2017年5月追記:この時落ちたのは本当に自然だったと今は思う。P&Gに自分は向いていなかった。今も思うが、あそこまで押しが強い人間に自分はなることができない。自分の考えの正しさを人に押し付けることは一生できないと思う。僕はそれが好きじゃないんだ。俯瞰して言うと、僕のリーダーシップのスタイルとP&Gの求めているそれはかなり違う。そしてリーダーシップのスタイルはその人そのものなので、違うものになることはできないと感じる。ただしP&Gという会社自体は本当に凄いと思っている)

(2020年8月追記:社会人を8年、海外留学もした上でこの経験を振り変えってみようと思う。端的に、当時の僕にはリーダーシップ:スタンスを取る力、自身のスタンスを周りに認めさせる力がなかった。今ならわかる。事前準備としてビジコンみたいなものに出ることも意味があると思うけど、結局は僕がそのあと経営コンサルの実務で経験したような、ヒリヒリした環境で自身の意見をきっちり人に伝えきるということが求められるのかなと。今の自分ならP&Gでも働けると思うことを考えると、就活生には経営コンサルのように、求められるレベルが高い場所で働くことをお勧めしたいと思う)

 

(2022年3月追記:一番見られている記事なのでさらに追加します。当時の自分に向けて、そしてこれから受ける人に向けて。
まず言いたいこととしては、僕は準備段階で負けていた。P&Gに本当に行きたかったのなら、なぜインターンに参加したことのある人を探し出してインタビューして準備をしなかったのか?事前に、プログラム内容、スケジュール、選考ポイント等を掴み想定問題を解いておくだけで全然心持ちも違っただろうし、パフォーマンスも違っただろう。自分の能力を過信して、最終選考を甘く見て、選考途中から自信を失いファイティングポーズも取れないというのはあまりにナイーブすぎる。そら受からんわという感じ。

少なくとも当時同じチームで受かった女の子は、事前に調査・準備をこなしたうえで、絶対に受かるという気合で来ていた。もう一人受かった男の子も、初日の夜から翌日の朝にかけて必死で製品のことを調べて、友人に調査を行い、それらを翌日のディスカッションに持ってきていた。”2日で出した結論なんて大したことない”と厚顔無恥な言葉を落ちてから書き記した自分自身は、最も何の準備もしてなかったし、必死に考えてもいなかった。もう13年前になるが、当時の自分は甘かったなあと思い知らされる文章である。恥ずかしいから消そうかと思ったけど、誰かの役に立てば。)