Dai's Great Adventure

30歳、海外でコンサルトして働いています

任天堂の説明会、岩田社長最高!

岩田社長最高です!

 

 

任天堂の説明会は初めの1時間が社長講演で、次の1時間が社員との懇談会(社員二人に対して学生8人)でした。

まず、会社説明会に社長直々に出てきてくれたことに感動しました。普通でたくても中々スケジュール的に厳しいだろうに、 どんだけやる気なんだよと感動。

そして社長の講演の中身がまたあまりに素晴らしくて感動しました。

彼の講演の中身は

 

1任天堂の歴史

2.ゲーム産業の特性

3.これからの任天堂

4.会社の求める人材

 

でした。

僕が気に入ったのは、34

 

3において、任天堂はゲームユーザーを3タイプに分類していました。

 

①アクティブユーザー(最近1年以内にゲームをした)

②スリープユーザー(ゲームはしたことがあるが最近1年以内にゲームはしてない)

③ノンユーザー(ゲームをしたことがない)

 

任天堂以外のゲーム会社が①のアクティブユーザーをターゲットに商品を出していたのに、 任天堂は②と③のスリープユーザーorノンユーザーを①のアクティブユーザーに変える努力をしていたことに凄いなと思いました。

そして結果としてアクティブユーザーの数は1.6倍になったそうです。

これらは会社の目標(戦略)として「ゲーム人口の拡大」を掲げていたからこそ達成できたことだと思います。そしてその目標があったからこそ、ターゲットを普段ゲームをしないシニア層やゲームから離れた若い女性などにし彼ら向けの商品を出すという手段(戦術)を打てたのだと考えます。

社長が講演で仰ってたセリフで最も印象的だったのは、

「社長が海外出張したとき、あの気むずかしい顔をしている税関の人たちも、社長が任天堂の社員だと言うと、にこっと笑ってくれるのがとても嬉しい。」ということです。やはりゲームは生活必需品ではなくても人の生活を豊かにしてくれるものだということがよく分かるお話で凄くいいなと思いました。

また、岩田社長は最近誰もが口にする「イノベーション」という言葉に関して、イノベーション」=「技術革新」ではなく、「イノベーション」=「世の中の人が不可能だと思っていることを可能にすること」だと仰っていて完全に同意です。上記の例では、世の中の人は老人やOLがゲームをするなんて不可能だと思っていました。しかし任天堂はそれを可能にしたのです。これがイノベーションです。

 

4の話で会社が求めるのは

・コミュニケーション力

・多面的視点

・サービス精神

・知的好奇心

・独創性

・柔軟性 だそうです。

 

こんな事多くの会社で言われてホントかよと思っているかも知れませんが、と前置きして人生の先輩として岩田社長が仰っていたことがまたよかったです。

以下の心構えは岩田社長が働いて数年間たった後に考えたことだそうです。

 

・コミュニケーション力と多面的視点について。

「コミュニケーションが上手くいかないときは相手のせいにしない」(その人が理解できないのは自分のせい)

社会に出ると理不尽なことが増えるけどそこから逃げることは出来ない。生まれや育ちが違うから絶対に価値観は違うし理解できないことも多いだろうと。だけどそれを相手のせいにしては成長することが出来ないですよと。

 

・サービス精神について

「次もあいつと仕事がしたいと思ってもらえるように働く」

次もあいつと仕事がしたいと思われる場合と、次はあいつと仕事がしたくないと思われる場合では、そのときの差はなくても数年働くと、関係者のくれるチャンスの数が雲泥の差になるのだと仰っていました。

 

・知的好奇心について

「変化や新しいことを楽しみ、その中に自分へのご褒美を探すようにする」

同じ事をするにしても、歯を食いしばって頑張る人間と面白くてしょうがないからやっている人間では、どうしたって数年後には差が出来ている。だからなるべく楽しんでご褒美を見つけなさいと。そして岩田社長は「才能とはご褒美を見つける力」だと仰っていました。ご褒美は意識的に探さないと見つからないよと。

 

・独創性と柔軟性

「あらゆる事に対して説明が付けられるような仮説を立ててそれを検証することを繰り返す」

岩田社長自身理系の出身で、独創性や柔軟性に対しては先天的なものだととらえコンプレックスを持っていたそうです。しかし上記のことを行うようになってから自分にも独創性や柔軟性が生まれ、後天的なものだとわかりコンプレックスはなくなったそうです。そしてこのことが分かってから何事にも毎回スッキリしてそれが自分にとっての「ご褒美」になったそうです。

 

これらのお話から僕が思ったのは、岩田社長という人はとても理詰めに物事を考える人で、ある意味人間の根性とかわかり合えることなんていうものを全く信じていない人だと感じました。例えばコミュニケーションに関しても、人と人とは絶対にわかり合えないからこそ相手にも分かる言葉で説明しなきゃいけないと言っています。またサービス精神に関しても、あいつと仕事がしたいと思われた方が、自分にとって得だからしたらという言い方です。これらから見ても岩田社長はおそらく人間同士の関係について何度も失敗した結果、わかり合えるという幻想をすて それでも人間同士が生きていくためにどうしたら効率的に出来るかを考えたのだと思います。

僕は彼のようにある種の諦めを持ちながらそれでも、最善を目指す人間なりたいので、彼のことを大変尊敬しています。

岩田社長最高!!

 

 

(2017年5月追記:この数年後岩田社長は50代という若さで亡くなる。今読み返しても素晴らしい言葉の数々で、本当に記録しておいて良かった)