目次
1.就職活動振り返り
2.就活での自分の成長
3.今後について
4.最後に
5.就活生へのメッセージ
えー先日IBCSの内定をお断りして来年から某社で働く事に完全に決めました。2社内定をいただいてからほぼ悩まずに某社に決めることができたのは、理屈じゃなくて気持ちでこの会社が好きだったからです。まあ理屈では、事業会社に入らずに新卒でコンサルタントになることに対してめちゃくちゃ抵抗があったからですが。そしてchikirinさんじゃないですが、商社に入ることってのは日本村で生きていくことで、某社に入ることは世界村で生きていくことだと思ったので商社も受ける気力を無くしました。商社の事業が変わり続けて成長し続けたとしても商社はどこまで行っても日本的な組織でありドメスティックなものだと思いました。僕は世界中色々な人と関わって生きていきたいし、日本っていう国にもなんの未練もないので無問題です。では今から就活を振り返ります。参加した企業とか書くと知ってる人には僕の身元が分かるかも知れませんが、気にせずいきます。
1.就職活動振り返り
(就活始める前)
中国やインドの現状を考えても、日本人の価値なんて下がり続ける。そこで負けないために、とにかくグローバルで働ける人材になりたい。そのためには英語と専門知識とはくが必要だと考えていました。また外資系投資銀行出身の方で尊敬できる方が多かったので当時の第一志望は外資系投資銀行でした。
【DNA】が初めてのグループディスカッションで、前提と目標をチーム全員で共有することを知らず完敗しました。これ以降グループディスカッションで落ちてはいません。
【JPモルガンIBD】で初の面接を受けました。GDのあと個人面接を20分×6回という鬼の回数で落ちました。おそらく面接官は○、△、×を一人一人が付けていて、僕はある面接官と異常に相性が悪く彼には確実に×を付けられただろうと思っています。会社の印象としては非常に堅いという印象です。ちなみに初回の面接は6人で30分の面接。その後GDを3人チームで受けました。GDのお題は「裁判員制度に反対している人たちに対して、カウンターパンチを撃て」だったと思います。これを10分とかで。その後の質疑応答がきつかったです。大事なのは頭をフル回転させること、キャラ付けをはっきりすること、他の人が質疑応答されているときは次の質問を予測しておくことです。
【ドイツ証券IBD】GDだけ30分かな?だったと思います。お題は「人生における成功とは」だったと思います。これも6人で。僕らのグループはとてもやりやすくて僕がイニシアチブをとり、所々間違いに突っ込みを入れてくるやつとかいて最高でした。発表をするときに僕を含めて3人ほど手を挙げたのにはびっくりしました。さすが外資だなあと。あとは外資系の道標効果かなあとも。僕のグループからはインターンに3人受かっていました。この時受かってた二人は後に野村IBやバークレイズキャピタルIB等のインターンも行っていました。
【UBS証券IBD】GD30分と面接30分。GDのお題は「日本人のハーバード大学生数を2倍にするには」だったと思います。3人でGDでしたが、この回もめちゃくちゃやりやすかったです。このとき一緒だった男の子は後にP&Gのファイナンスとモルガンスタンレーのマーケットに受かっていました。インターンは僕の班では僕だけ受かっていました。
【BNPパリバのマーケット】3対3の面接を二回(別の日)にやりました。途中算数のクイズが出たり、面白かったです。ここの選考は特殊でおそらく頭の切れと人柄とキャラ採用。マーケットだからかも知れません。とにかく面接官と話が合えばいける。面接官と会話を楽しみつつキャラを全面に押し出すといいと思います。ここも通過。
【リクルート】面接が3回だったのですが、2回目、と3回目の面接の日程が合わずインターンの二日前に最終面接とかで落ちました。おそらく参加者ほぼ決まっていて、僕がめちゃくちゃ良ければ獲るという考えだったと思われます。負け惜しみですが早めに選考を受けた方が良いですね。
結果的に受かったのはBNPパリバとUBS証券とドイツ証券のインターンで、このうち三つとも8月末と9月始めだったので、最高でも二つしか参加できませんでした。僕はBNPパリバとドイツ証券を選びました。理由は、マーケットとIBの両方を見たかったからと、ドイツ証券は夏に内定を出すという噂を信じていたからです。結果的にはマーケットに興味を持てなかったしUBS証券が夏で内定を出していたので、UBS証券とドイツ証券に行ってたらなあとは思います。
このように書くと僕が余裕で受かってたみたいですが、全然そんなことはなく連絡がなければ落ち込んで大学のテストもぼろぼろだし、豊田通商のインターンの結果発表の日に友達と飯を食ってて、連絡来てたら落ちて、実は友達は受かってたりとめちゃくちゃ精神的にきつい時期でした。
3人一組である課題をやります。3日間ですが、二日目の夜は当然のごとく徹夜しました。内容も面白く、メンバーも最高でした。この時の一人は後にメリルリンチとドイツ証券の内定を獲ります。たった三日間徹夜しながら思ったのはチームが崩壊している所とか論外って事。仕事はチームワークなので社員に社交性が無いことを見られるのは絶望的です。
2009年9月:BNPパリバ証券インターンマーケット
3日間デスクローテーションとか、4人チームである課題を与えられます。色々マーケット業務に関する授業もあったりして勉強になりました。当時話題になっていたCDSのことなどわかりました。
ただし、社員の方の多くがお金をモチベーションに働いていて僕はそこに同意できずにマーケットは辞めようと思いました。
2009年10月:P&Gのインターン選考始まる
P&Gの選考ってのは長くて、でも毎回めちゃくちゃ楽しんでいました。そして毎回、あーこれはおれ受かってるなあという自信がありました。
2009年11月:覚えてない
2009年12月:P&Gのインターン
絶対受かるって思ってたのにさくっと落ちました。これに関しては未だにめちゃくちゃ悔しい。僕は受かるべきだったなあと思う。まあ受かってたら就活辞めてたわけですが。このときに僕が痛感したのは、リーダーシップとかファシリテーション能力ってのは大事だけどチームの人数が少なくてかつみんながそれを持ってるときにおれは何ができるの?ってこと。何もできなかった。この状況は働いてからもありうるので、もっと深く考える力を身につけよう。あと僕の良くないところがめっちゃでたインターンで、それは自分と違う意見を持っている相手に対して毅然と異を唱える姿勢が薄いところ。なんとなく違うなあって思ったときにもちゃんと言わなきゃ絶対だめだ。
ちなみにP&Gの社員から僕が評価されてたのは、アイデアが豊富でそれを実行もできるリーダーシップ。足りないのは同じキャラに負けない特性。
1月の第3週に5日間のインターン。チームが僕を含めてみんな外銀に行く気のない人ばかりで論外だった。ただ、このチームでも僕がリーダー的な役割だったのに全然論理的に考えることができて無くてチームメイトには迷惑をかけました。この時に僕に足りないのはいわゆるロジカルさだなあと思った。毎日お昼ご飯を他のチームの人と食べてて、そこで指摘もされてたのに何でできなかったのかと後悔。ちなみにドイツ証券は最終日のプレゼンが終わったあとの面談で最終面接に行くかどうかを知らされます。このことを知っていた人たちは、言われずにめっちゃ落ち込んでいて飲み会も楽しくなさそうでした。僕は知らなかったので楽しかったです。
結構疲れてた時期かも。上記の4つの企業は受けててあんまり落ちる気はしなかったんだけど、途中で落ちたりして落ち込んだ。また日系の説明会はすげー広い会場なのに一人あたりのスペースはめちゃくちゃ狭いし、みんなネクタイしてるし、とにかくだるかった。
2010年3月:某社、IBCS最終
このとき他に商社と花王とライオンしか出してなかったので、もしこの2社に落ちたらおれどうなるんだろうっていう恐れはめちゃくちゃありました。2社とも落ちる可能性もあったので今思っても恐ろしい。受かって良かったです。
2010年4月:就活終了
一応、花王と商社は受けようと思っていたのですが、面接でもあまりにモチベーションが低く受かる気もしなかったし自分にも相手にも失礼だと感じたのでここで全て辞退しました。悔いは全くない。
2.就活での自分の成長
これはおそらくいろいろあって、肉体的には体重が成長した。
精神的にはめちゃくちゃましになったと思う。ましってのはつまり以前よりも自分の弱いところを認識することが出来る用になったし、他人と一緒に働くって事がうまくなった。自分の弱みに関しては、上にも書いたが
・異を唱えることが苦手
・深く考えることが苦手
・ロジカルさ
っていうまあ要は勢いだけの人間って事ですね。より直していきたいと思う。
3.今後について
やりたいことは一杯あるはずなんだけどこの一週間まあだらだら過ごしていました。ただだらだらは何も生み出さないので来週から能動的に外に出て行きます。まずは月曜日に学校に行き卒論をどうするか決める。あとはバイト先にもご相談。
一年間でやりたいことは
「学生の間しかできないことを悔いの無いようにやる」です。
具体的には
・体を鍛える(空手をまたやる)
・長期旅行で遠いところに行く(アフリカ・南米を考えている)
・英語を鍛える(会社の事情もあるし自分が鍛えたいから)
・バイト先をもっとメジャーにする(一番忙しい時期に関われなかったし、事業は大好き)
4.最後に
就職活動に関してはよくネガティブなお話を聞きますが、僕は総じて得られたものも多く楽しかったです。それまで社会に出て働く事を考えていない子どもがいろんな人から話を聞き自分で頭を使い考えるってのは価値があるかと。そして就職活動を通して出会った学生の中にはすげー面白いヤツもすげー良いヤツもいて彼らとは今後も付き合っていきたいと思う。
終わったぜ!!
5.就活生へのメッセージ(追記)
最後にと書いたあとに書くのはとてもあれですが、これを書かなきゃ締めくくれないと思ったので書き足します。
・今現在受けている就活生へ
とにかく頑張れとしか言えない。頑張っている人に対して頑張れっていう言葉は決して適切ではないと思うんだけど、他にはなんもない。自分が納得できるまで続けてください。辞めるのは何時でもできるから。
・来年度以降の就活生へ
(特に僕と同じように外資ばっかり受けるミーハーな人へ)
あなたが受かれば周りの人はあなたを褒め称えます。親は日系に行って欲しいと思います。落ちればボロクソに言われます。そして受かるのは決して簡単ではありません。特に外資は募集人数が少ないので、落ちたときのために絶対に日系もESを出しておきましょう。僕はあまり出していなかったので精神的にめちゃくちゃきつかったです。あとはベンチャーから1社でも内定をもらっているととても楽に受けることができるらしいです。
外資で受かっている友人を見ると、とにかく精神的に強い人が多いです。そして頭の切れも抜群なやつが多いです。僕はおそらくキャラ採用で、この枠も確かに存在します。元気が売りみたいなヤツね。自分のキャラを認識しておきましょう。キャラは変えられません。自分を変えられないなら相手(受ける会社)を変えましょう。
あとKOの人とかに多いんだけど、過去問の情報を集めてもそれは全然本質じゃないから。大事なのはどんな問題が出ても受かるような能力を持つことだから。もし過去問を知ってて企業の求める人材の振りをしてその企業に受かったとしても働き初めてから本当に幸せなのかをじっくり考えてください。僕が思うに外銀とか向いてるヤツなんてほんとはめちゃくちゃ少ないんだと思います。受かるためのスキルを磨きすぎるのはナンセンスだと僕は思います。それより自分を知ることが大事です。いわゆる自己分析はどうでも良いけど自分がどういう人間で本当にどんな環境で働きたいかは考えておいた方が良いです。みんな受かってからアホみたいに悩むから。ちなみに僕は毎日タクシーで帰るような生活はしたくなかったので外銀はムリだと思った。この程度の話。
(それ以外の方へ)
僕のHPなんかおそらくくその役にもたたないと思います。こんな所を見ているくらいなら一冊でも本を読むか人と会うかしましょう。僕のオススメは人に会うです。就活ほど青臭い自分の思いを語れる時はないでしょう。思う存分やりたいことを語りましょう。そして自分がそれを実行できるかどうかは自分次第です。頑張って下さい。
(2017年5月追記:「とにかくグローバルで働ける人材になりたい。僕は世界中色々な人と関わって生きていきたいし、日本っていう国にもなんの未練もない」と書いた僕は、今も同じような感覚を持って次は欧州のMBAを受けている。別にどこで働いても僕の家族は日本にいるし、友人も多くは日本にいる。自分の過去を捨てて生きることは出来ないんだよなあ。
某社と書いているのは僕が新卒で働いたGreatな会社で一応名前は出さない。結局外資の日本法人で働くことは現地採用だってことに数年経って気づいた。本当に世界の一流どころで日本人が働くってのは楽じゃないけど、その景色を見てみたいと32歳のオレはまだ思っている。
蛇足だけど、日記を書いていていいなあと思うのは過去の赤裸々な気持ちを10年後に分かるから。自分の変化と変化しないコアが分かる)