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愛犬ももについて vol.2

前回、ももが家にやってきてからの経緯を書きました。

 

その後、、、

 

 

5.ここ最近のもも

 

ここ数年は野原を走り回ることもなく、お散歩も午前中は30分くらい行くけど、午後はもう近所の公園でフンをして帰る。とにかくご飯を食べるって感じだった。犬は外で飼うものだと言う父親を説得して何とか玄関で飼うようになってからは気づくといつも寝ていた。小さい頃は散歩に行ったら1時間でも歩き続けて、帰りたくなさそうにしてたもも。途中でショートカットして帰ると恨めしそうにしてたなあ。

 

仕事を始めてからは、朝会社に行くため、母親とももと駅まで歩くのが、たまの楽しみだった。信号の前で「行ってくるね」って僕が言うと、もう僕に興味は無くしてそそくさと家に向かって帰っていった。ぜんぜん人に媚びることなく、己の道をつらぬいていた。クールで人懐っこい犬だった。

 

(庭で記念撮影。めっちゃ嫌がってる)

 

 

6.ももと病気

 

2年前に血液検査をした時に、慢性腎不全であると言われていた。毎週、点滴や補液をしたほうがいいという獣医師に、飼い主の負担やももへのストレスを理由にそれは断った。いつか亡くなる日が来るってことを覚悟した出来事だった。その後、ロイヤルカナンのフードに変えたり、お菓子の量を減らしたりして過ごしていた。

 

生まれてからずっと他に大きな病気をしたこともなく、食べてるご飯がいいからかなあとか言っていた。

 

そんなももの体調が悪くなったのがゴールデンウィークの直前4月29日(水)、家に帰ると母と弟が、ももが発作を起こしたとオロオロしていた。当のももは、すごい声で泣き叫んでるのでずっとさすってあげるとやっと泣き止み、布団でぐったりしていた。これはやばいなと思い、病院に向かった。

ゴールデンウィーク狂犬病やらフィラリアやらで、病院は健康な犬でいっぱい。結局3時間近く待って、最後の一匹だった。病院で血液検査をしてもらうと、腎臓はそこまで悪くないが、膵炎がありそうだと言われた。歳も歳だし積極的にできることはほぼなく、痛み止めと補液だけして家に連れて帰ることに。この日から、ご飯を食べないようになり、ほぼ寝たきりになってしまった。

約2週間、日毎に弱っていくももを見ているのはつらかったけど、できるだけ一緒にいて泣いた時はそばにいた。もう長くないなあというのもわかっていた。

 

亡くなる前日の夜はやけに泣き叫んでいたので、夜もずっと一緒にいて体をさすっていた。触ると泣き止むのが本当に不思議だった。この日は普段とは違いももの近くで寝た。

亡くなった日は朝から体調が悪そうで、もう逝くのも遠くないかもと思い、もし亡くなったら絶対にすぐに連絡をしてくれとお願いをして仕事に行った。

そして12時55分に母親のメールで「もも危篤」とあり、電話したところ、今しがた息を引き取ったという。スタバにいたのだが、涙が止まらなかった。

泣きながら家に帰った。電車の中ではずっとももの事を考えてて、ただただ悲しかった。ももの死が遠くないのはわかってたのに、もうすこし何かできなかったのかなあとか、せっかくならもっと家の中で飼ってあげたかったなあとか、健康に良くないからって人の食事はあげなかったけどもう少し美味しい物食べさせてあげてもよかったなあとか色々思ってた。

 

家につくころには泣き止んでいたが、ももの体を見るとまた泣けてきた。死んでるとは思えないほど綺麗な体と顔で、ああももは安らかに死ねたんだなあって、思えた。

 

ももは、母親が2時間ほどプールに出かけたのを見送って、母が家に帰ってきて数分で亡くなったらしい。一番可愛がってもらってたから、最後にご挨拶をしてくれたんだと思う。せっかくなら僕のことも待ってて欲しかったけど、こればっかりはしょうがないよね。

 

7.ももがいなくなってから

 

ももがいなくなってから10日が経った。ももが玄関に住んでたから、うちの玄関は封鎖されててみんな裏口から出入りをしていたんだけど、もうその必要はなくなった。

家に帰るたびに裏口から入ろうとしちゃって苦笑して悲しくなる。玄関にあったももの家はもうない。うちの玄関ってこんなに広かったんだ。

 

夕方家に帰ると、散歩に行きたくて立ち上がってたもも。夜に玄関を通ると、寝転がりながら僕をみて「なんの用?」って顔をしてたもも。散歩で干からびたミミズとか蝉を食べて「どやっ」って顔をしてたもも。

あー僕の毎日の生活にももは溶けこんでたんだな。いつもいつも当たり前の存在に思えてたけど、いつかはいなくなるんだよなあ。こんなセンチメンタルで自己満足の文章を書きながら僕は思う。いつかまたどっかでももに会えたらいいなあって。来世のこととかあんま信じてないからわからんけどなんとなくそんなことを思う。

 

ももの今までの写真を整理して、動画に映るももを見て、すごく好きだったんだなて思った。写真を見て、なんて馬鹿な顔をしてるんだって思うと同時にかわいいなあって思う。

この文章を書いてて、もうあえないけど、もものことが大好きだったんだなって振り返れた。大好きな犬と17年近く一緒に過ごせて本当に幸せだったなあ。

やさぐれてた少年時代にももがいてくれたから、家が好きになった。

ももがいたから動物のことを好きになった。人間よりよっぽど動物のほうがまっとうに生きてるって思えた。僕が嬉しい時も悲しい時も、なんも言わず一緒にいてくれて本当にありがとう。またどっかであおう。

 

 

(弟が撮ったもも。実物よりだいぶいい)